健診でお話しすること

母乳育児のお母さんへメッセージ

あやし笑い:外からの刺激に反応して笑うようになります
指しゃぶり:顔に手が届くようになり指しゃぶりを始めます
腹ばいで首を上げる:首に力がついてきて腹ばいで首をあげるようになります
眼でおいかけ、音の方を向く:首を動かしながら眼で追いかけ、耳もとの音の方をむくようになります
よく声も出します

母乳は頻回にあげましょう

授乳は3時間毎に8回とよく言われますが、これはミルクのことで母乳とは関係ありません。 母乳は1時間半から2時間で消化されるので、この位で赤ちゃんはおなかが空きます。ですから3時間たたないで赤ちゃんが泣くのは母乳が足りないのではなく、母乳が消化されてお腹が空いたからです。授乳感覚を空けると母乳の分泌が悪くなることがあります。3ヶ月くらいまでの平均授乳回数は10−12回位です。これよりも回数が少ない場合は1回量が多くて、赤ちゃんは足りています。
なお、月齢が進んでも母乳の授乳回数はあまり変化しません。そのつもりでいましょう。

2ヶ月頃に授乳のリズムが出来てきます

赤ちゃんは2ヶ月頃までは哺乳も不規則で、夜も何回も起きます。
これが2ヶ月位になると体内時計も昼型になってきて、夜も眠るようになります。
それまでは赤ちゃんとのリズム作りと考えて下さい。

睡眠パターンも変化します

3-4ヶ月には6-7時間寝る赤ちゃんもいます。
でも5-6ヶ月になると、夜に何回か起きたり、8ヶ月にはもっと起きたりと、赤ちゃんのペースはよく変わります。
これは母乳が足りないからではありません。
赤ちゃんの脳が発達し、お母さんとの親密度が増すからです。赤ちゃんは育つほどよく起きます。
赤ちゃんのペースに合わせて下さい

離乳食の開始は6ヶ月が目安です。

それまでは母乳以外のもの、果汁や湯ざましなどは全く不要です。
離乳食については4-5ヶ月健診で相談しましょう。


お母さんと薬と母乳
お母さんが薬を飲んだ時でも、
癌の薬、麻薬、その他極めて特殊な薬以外であれば母乳はほとんどの場合問題ありません。
赤ちゃんも薬は飲みますし、母乳から出る程度の量で赤ちゃんに異常が出ることはほとんどありません。でも母乳を止めるように言われることがよくあります。3日も止めると折角の母乳も止まってしまいます。その時は止める前にご相談ください。 当院からもお母さんのお薬は処方できます。これもご相談下さい。

母乳育児は長く続けるほど母子によい効果が出ます。医学的に母乳をやめなければならないという時期はありません。
ゆっくり長い母乳育児を楽しんで下さい。

4ヶ月を過ぎた赤ちゃんの発達と発育についてのメッセージ

発達の標準:個人差はありますから一応標準です

3ヶ月半  :首がすわる(引き起こし反応の45度で首が落ちない)

4〜5ヶ月 :目手口の協調反応(持ったものを見つめ、口にもってくる)
      仰向けで寝た姿勢で移動する(回ったり、頭の方に進んだり)

5ヶ月   :顔の上に手を挙げて物をつかむ
寝返り:偶然する運動なので1回くらいすればOKです

6ヶ月   :喃語がそろそろ出てくる
「アー、ウー」という単音節から、「アムアム」という複音節になってきます。
支え座りが可能になる

離乳食は6ヶ月からでOKです。


5ヶ月頃から赤ちゃんは家族の食事の様子に興味を持ち始め、よだれも出します。赤ちゃんは家族の食べている様子を楽しめるようになったからです。
でも、5ヶ月だと離乳食はまだ食べずに、舌で出してくることが多いので6ヶ月からの開始で大丈夫です。

あまり食べなくても焦らずに
離乳食は将来固形食を食べるための練習です。離乳食を食べないからといって栄養が悪くなることはありません。赤ちゃんによって違いますが、7ヶ月後半頃からよく食べるようになることが多いのです。

よく食べる時
離乳食のカロリーは大したことはないので食べ過ぎはありません。赤ちゃん茶碗にいっぱい食べても50カロリーもなく、食べるだけ食べさせて大丈夫です。

固さは??食材の種類は?
食べる様であれば徐々に固くしていってOKです。まだ丸飲みがほとんどですが、少し噛む運動があれば大丈夫です。
食材は種類を少しずつ増やしましょう。
卵などについては、摂取を遅らせる程アレルギーが出やすくなることが最近分かってきました。

母乳は赤ちゃんの欲するままで回数は減りません
赤ちゃんが育つほどに母乳はただの「食品」とは次元が違って来て、「食品」よりもお母さんそのものの象徴になってきています。
食品と同じではないのです。
ですから母乳を減らす必要はありません。お母さんを減らすことは出来ませんからね。母乳と離乳食の組み合わせが一番です。

8ヶ月を過ぎた赤ちゃんの発達と発育についてのメッセージ

発達の標準:個人差はありますから一応標準です

6ヶ月:支え座りが出来る(手を前についてのお座り)
 7ヶ月:手を自由に動かしながらお座りが出来る
 8ヶ月:腹這いの移動が出来る(グルグル回ったり後ろに進む)
 9ヶ月:腹這いで前に行く:ずり這い、高這い
10ヶ月:つかまり立ちが出来る
12ヶ月:伝い歩きが出来る

喃語:勝手に喃語でむにゃむにゃと独り言を言います

離乳食:9ヶ月頃から3回食が目標です
でもあまり食べなくても焦らずに、1歳半くらいまでに3回食が目標でも構いません。

母乳はいつまでいいの?
母乳を続けているお母さんは赤ちゃんがお誕生日をむかえても母乳を止める必要はありません。そのまま母乳は続けて下さい。
その理由は?

医学的に母乳を止めなければならない時期はありません。
「もう一歳でしょう」と言う人(医療者も)に「何故一歳で止めるのですか?」と聞くと、「だって一歳でしょう」という訳の分からない答えしか返ってきません。
でも母乳を止めたお母さんの90%以上は周りの言葉にまけて止めています。赤ちゃんはもっと飲みたいと思っています。赤ちゃんの気持ちを尊重しましょう。

母乳はむし歯の原因にはなりません。
これはすでに多くの研究で証明されています。
もしむし歯になったらなおしてもらいましょう。


おっぱいにすがる回数が増えてきます
月齢が進むにつれて赤ちゃんの脳は発達し、お母さんへの親密度も増してきます。
夜、寝ぼけておっぱいを吸うのはお母さんがそこにいるという安心の心のつながりです。
「夜間授乳は止める」という指導は、この親子の絆を切りなさいということに等しいですね

母乳は長く続ければ続けるほど母子ともにメリットがあります
@お母さんの乳がんや卵巣がん、大腿骨の骨折などが少なくなります。
A赤ちゃんが免疫的に長く守られることは勿論、将来成人になってからの糖尿病や心筋梗塞、肥満などの生活習慣病が少なくなり、より健康な生活を送ることが出来ます。
B赤ちゃんが熱を出したりしても母乳は飲んでくれます。点滴の無い時代も母乳を続けることで人類は生き延びていたのだとしみじみ思います。
以上から、母乳を途中で止める理由はどこにもありません。 どうぞお母さんはお子さんにとことん付き合ってあげて下さい

お誕生日おめでとうございます

お子さんの1歳のお誕生日おめでとうございます。長かったようで短かった1年間でしたね。
以下に1歳のお子さんの成長について述べさせていただきます。

粗大運動(大きい動きです):伝い歩きが出来る。自分で歩き始める平均は1歳2〜3ヶ月です。
1歳では伝い歩きが出来ていれば問題ありません。

微細運動(手先の細かい動きです):ピンセットつまみが出来る。
親指と人差し指の2本で小さいもの(ごみとか髪の毛とか)をつまめます。

言葉:意味のある言葉は1歳半までに1つ以上出ていればよいので、1歳では勝手に喃語でむにゃむにゃと独り言を言っていれば大丈夫です。指差しも大事な反応です。

離乳食:3回食が目標です。でもあまり食べなくても焦らずに、1歳半くらいが目標で構いません。


母乳はいつまでいいの?(8〜9ヶ月健診でもお話しましたね)
母乳を続けているお母さんは母乳を止める必要はありません。そのまま母乳は続けて下さい。
その理由は・・・
医学的に母乳を止めなければならない時期はありません。
「もう止めましょう」と言う人(医療者も)に「何故1(2)歳で止めるのですか?」と聞いてみると「
だって1(2)歳でしょう」という訳の分からない答えしか返ってきません。
周りの言葉で母乳を止める必要はありません。赤ちゃんはもっと飲みたがっていますよ。
母乳は虫歯の原因にはなりません。
これはすでに証明されています。
夜、おっぱいにすがる回数が増えてくる。
それは夜寝ぼけるとお母さんはどこに行っただろうと不安になり、探し出すからです。
この心のつながりは大切にしたいですね。
母乳は長く続けるほど母子ともにメリットがあります。
@お母さんの乳がんや卵巣がん、大腿骨の骨折などが少なくなります。
A赤ちゃんの将来の生活習慣病が少なくなり、より健康な生活を送ることが出来ます。
B赤ちゃんが熱を出しても母乳は飲んでくれるので、母乳を続けているととても助かります。
WHO(世界保健機構)は「完全母乳は6ヶ月まで続けること。 その後も母乳育児は適切な離乳食と共に2歳まで、またそれ以上続けることが望ましい」と声明を出しています。母乳の価値を知っている医療者は、「母乳を止めましょう」ではなく「母乳をもっと続けましょう」とお母さんにすすめるべきなのです。

以上から、母乳を途中で止める理由はどこにもありません。
どうぞお母さんはお子さんにとことん付き合ってあげて下さい。