2017年で小児科医生活40年目を迎えました

これからも「寄り添う医療」を求め続けます


私は1977年に小児科医になり、仙台市立病院に8年、東北大学病院に18年、宮城県立こども病院に5年間、31年間仙台市の大病院の第一線で新生児から学童までの重症のお子さんの診療にあたってきました。
その頃は開業するとは全く考えていませんでしたが、2007年12月にこども病院を辞職し、その後四国八十八カ所歩きお遍路などを行い(1300kmを38日間で歩き通しました)、2008年の9月1日に自分の医療を目指してこのクリニックを開業しました。
それから10年の月日が流れ、私の小児科医生活も40年を越えました。私は今、31年間の第一線での勤務医としての生活から一転して開業医の道を選んだ選択は間違っていなかったと確信しています。それは大病院では見えなかった、お子さんやご家族の日常的な悩みや相談に直接に関わることが出来るようになったからです。
後何年診療出来るか分かりませんが、これまで長い間培ってきた自分の経験と知識を基盤にして、皆様の相談に乗りながら、これまで通り母乳育児の推進、難病のお子さん家族の支援、ダウン症のあるお子さん家族の支援、ワクチンの推進などを中心に、「寄り添う医療」と「限りないやさしさ」を目標とした小児医療を出来る限り続けていこうと考えています。ところで、最近「寄り添う」という言葉が流行り言葉の様に使われています。私は「寄り添う」とは、実は「寄り添われている」側の人達が「わたし(達)は寄り添われているな」と感じた時にはじめて「寄り添う」という行為が成り立つものだと考えています。私は寄り添っていると、自分勝手に考えているうちはまだまだ寄り添ってはいません。それは単なる思い込みに過ぎないのです。私もどこまで本当に寄り添えるか分かりませんが、「寄り添う医療」を追い求めていくつもりです。


さかいたけお 赤ちゃんこどもクリニック 院長 堺 武男